10年以上運営するも、閉鎖に追い込まれたゲームブログ

私は、PS2とPS3で発売されたゲームを中心としたプレイした感想を描き込んだブログを運営していました。サイトの作りは古く内容も淡々と感想を投稿するだけであり、面白かったり相手を引き付けるような文章を書く文才もないことから、アクセス数は1桁から2桁ととても人気のないブログです。しかしながら10年以上続けていたこともあって記事の数は1,000を超えており、自分の努力がつまった自慢のサイトとして密かな喜びを感じていたのを強く覚えています。

そんなある日のこと、突然私のサイトのアクセス数が一気に平時の100倍以上、1000PVを超えることとなりました。有名人や友人に宣伝などを頼んだわけでもないのになぜだろうかと大いに困惑していると、コメント欄への書き込みから私のサイトがTwitterで紹介されたということが明らかとなります。私はTwitterのアカウントを持っていないため、当然自分で自分のサイトを紹介するようなこともできません。一体どんな人がこのブログを宣伝してくれたのだろうと見に行くと、全く見たことも聞いたこともない、しかしながらコンシューマーのゲームが好きという共通点を持つ人が、私のブログを取り上げられているゲームのジャンルが幅広く読んでいて面白いという嬉しいつぶやきをしてくれていたのです。10年以上運営してきてそのようなことを言われるのは初めてだったので、とても嬉しい気持ちになりました。

しかしながら、問題なのはその後でした。私のブログはこれまで全然人気がなかったことからも分かるように、正直優れた部分があるとは言い難いものです。Twitterで褒めてくれた人の琴線に触れたのはたまたまの偶然で、ほとんどの人は私のブログを見てもつまらないと感じるだけでしょう。そのためすぐにコメント欄が「つまらない」「内容の無い駄文」「何が言いたいのか分からない」「ゴミの掃きだめ」といった批判で埋まることとなりました。大変悲しかったものの、確かに事実であり、数日で収まるのではといった楽観的な見方から私はそれをただ黙って眺めることとしました。

けれども、それは紹介してくれたTwitterアカウントの方にも飛び火します。質の低い個人のブログをさも素晴らしいレビューサイトのように書いたということで、なんと自演認定され荒らされてしまったのです。当然その人とブログを運営している私は別人であるため、紹介してくれた人は真摯に弁明をしてくれたのですが、それが覆ることはなく、最終的にその人はTwitterを閉鎖してしまいました。

下手糞なブロガーが自演をしてまで自分のサイトを持ちあげて宣伝したというのがよほど面白い事件と捉えられたのか、その後も常に私のブログはコメント欄への荒らしが相次ぎます。自分でHTMLを使って組み立てたというわけではない、レンタルブログサービスを利用していたために非表示や投稿禁止といった対策を取ることもできません。さらにしまいには、運営会社へ私のブログの通報が多数寄せられ、警告をされることにもなってしまったのです。ここで閉鎖されるようなことはなかったのは、私のブログが特に法を侵したり他人の誹謗中傷を行っていたわけではないからでしょう。しかしながらこれ以上運営をする気力や反骨精神のようなものがわかなかった結果として、最終的に私はブログを閉鎖することとなりました。

一応書き溜めた1,000以上の記事は、テキストファイルにして今もパソコンに保管されています。しかしながら、これを再び公開すればいつ特定されるか分からないことから、もはやこれらが日の目をあびることは二度とないでしょう。この事件で一番つらいのは、何よりも誰かを恨むことができないという点です。Twitterで紹介してくれた人は完全に善意であり、まさかこんなことになるとは思っていなかったはずです。また、インターネット上で過剰に持ち上げられたり、褒められたりして目立ったものが叩かれるのも、ある意味では当然の流れでしょう。誰か一人がその先頭に立ってやったというわけでもなく、様々な人から広く批判を受け、私のブログは閉鎖せざるを得なくなりました。その怒りや悲しみ、憎しみを向ける先はどこにもありません。

10年以上ブログを続けてきたことから分かるように、私は書くことが好きらしく、閉鎖からしばらくしてまたブログを始めたいという気持ちに何度もなりました。しかしながら、そういったことを思うたびに事件がフラッシュバックし、ふりきったつもりでも夢に出てきてはまた失敗するなどと脅されてしまいます。金銭を失ったわけでも無く、家族などに被害が及んだわけでもありませんが、もうこれからの人生でブログを書くことはもう二度とできないのか、できても過去の経験に苦しめられ続けるのかと思うと、極めてつらく悲しい気持ちになってしまうというのが今の私の本音です。